食文化の奥深さよ〜クッキードウ編〜
いやぁ、食べてますか、生もの。
最近数の子が食べられるようになりましてね。
恥ずかしながらも贅沢を覚えるようになってきたわたしです。
しかし財布は薄っぺらいままなので、さっそく食べられない状況に陥っております。
それならば 知らなきゃよかった 数の子の味
思わず字余りで歌を詠んでしまいます。
日本は世界でも生食文化が栄えている国というイメージがあります。
先日、生レバー禁止という日本食文化の崩壊の一端を担う悲しいニュースがありましたが、
よくこれ最初食べようと思うたな!というルックスNGのものまで刺身になっていたりしますね。
ナマコとか…タコとか…
そんな偉大な先人たちに敬意を払いつつ、ひとまず数の子じゃ、数の子を朕に食べさせてみよ、と思うわたしであります。
しかし、豊かな生食文化を持つ国は、日本だけとは限らないようです。
某テレビ番組で「生」が付いたお菓子に腹が立つ、という話をしていて思い出したのが、
クッキードウです。
クッキーはご存じの焼き菓子。ドウは生地。
クッキードウは「クッキーのもと」みたいなやつです。
アメリカではこれが円筒状のかたちでスーパーとかで売っていて、
「輪切りにして焼けばすぐ出来たてクッキーだぜ!」
という便利な代物なのです。
しかしアメリカ人はクッキーを食べるためではなく、
クッキードウを食べるためにこれを買います。
結構な人数が買います。
わたしの行っていた大学寮のルームメイトも食べていました。
「Yummy...」と言って食べていました。
待て待て待て。一旦Waitだアメリカ人よ。
美味しくないぞ。それは。
わたしの善良な心でアメリカ人に気づかせてあげようと思いましたが、
生クッキーの毒牙は既にわたしの手が及ばないところまで行き届いており、
さらには「君たちもチキンを生で食べてるではないかっ」と突っ込まれると何も言えなくなってしまうので、
菩薩の心で遠くから見守っていたところ、
なんとクッキードウ味のスイーツまで出回っている始末です。
何とも奥深いかな食文化よ。
それぞれの国や地域には、その場所に根付いた食が発展していくものですな。
そういった不思議な発見を繰り返す楽しさこそ、海外生活の醍醐味ではないでしょうか。
ほんとかどうか確かめたい方は、アメリカへ留学してみるのも一つの方法かもしれないぞ!